昨日の当直は辛うじて昨日のうちに終わり寝たはずなのですが,夜中にPHSが鳴った様な気がして起きてしまいそれ以後眠れなくなってしまいました。一回起きてしまうとやはり当直室は寒く感じられこれでいかんと思い早々に研究室に移動してエアコンのスイッチを入れてオイルヒーターで暖をとっていました。困ったものです。
New York Timesを読んでいたら面白い記事というかエッセイを見つけました。
アメリカの元財務長官でハーバード大学の学長もしたサマーズ氏の”What You (Really) Need to Know“というタイトルです。
時代が変わっているのだから教育システムも変わる必要があるということを主張した文章です。
このエッセーを巡って紙上debate(“English Is Global, So Why Learn Arabic?“)も開催されています。
主張が箇条書きにされているのですが少し引用してみます。(ぼくが一部を太字にしました)
- Education will be more about how to process and use information and less about imparting it. This is a consequence of both the proliferation of knowledge — and how much of it any student can truly absorb — and changes in technology.
- An inevitable consequence of the knowledge explosion is that tasks will be carried out with far more collaboration. As just one example, the fraction of economics papers that are co-authored has more than doubled in the 30 years that I have been an economist.
- New technologies will profoundly alter the way knowledge is conveyed. Electronic readers allow textbooks to be constantly revised, and to incorporate audio and visual effects.
- As articulated by the Nobel Prize-winner Daniel Kahneman in “Thinking, Fast and Slow,” we understand the processes of human thought much better than we once did. We are not rational calculating machines but collections of modules, each programmed to be adroit at a particular set of tasks.
- The world is much more open, and events abroad affect the lives of Americans more than ever before. This makes it essential that the educational experience breed cosmopolitanism — that students have international experiences, and classes in the social sciences draw on examples from around the world.
- Courses of study will place much more emphasis on the analysis of data. Gen. George Marshall famously told a Princeton commencement audience that it was impossible to think seriously about the future of postwar Europe without giving close attention to Thucydides on the Peloponnesian War.
まあこれってよく言われることですよね。ちきりん氏の「自分のアタマで考えよう
」でも同じような主張はされています。でもサマーズ氏がこのようにまとめると権威あります。
このエッセーでサマーズ氏は
English’s emergence as the global language, along with the rapid progress in machine translation and the fragmentation of languages spoken around the world, make it less clear that the substantial investment necessary to speak a foreign tongue is universally worthwhile. While there is no gainsaying the insights that come from mastering a language, it will over time become less essential in doing business in Asia, treating patients in Africa or helping resolve conflicts in the Middle East.
と述べているのですがこの部分について紙上debateが行われています。
たぶん近い将来にに日本語をしゃべったり書いたりするそばから英語やフランス語に翻訳されていくシステムができると思います。
留学をしない,しなくてもよい理由をいくら並べてみても栓がありません。当たり前ですが英会話がうまくなるために留学するわけではありません。より広い視野を獲得するために留学するのですから。
Nature Cell Biologyに
The LIMD1 protein bridges an association between the prolyl hydroxylases and VHL to repress HIF-1 activity
Nature Cell Biology (2012) doi:10.1038/ncb2424
という論文が出ていました。これは面白いです。しかしこの論文はぼくらの2001年の論文の解析の途中でもある程度予想されていたような事象だと思います(参照-Web of Scienceの統計では507回引用されたようです。)。
今年も「キアドラ」が届きました。
医学界新聞を読んでいたら”Experimental Design for Biologists“の邦訳「バイオ研究のための実験デザイン -あなたの実験を成功に導くために」が出ているのを知りました。日本語は読んでいませんがよい本だと思います。
- ぼくも同じ意見です。http://t.co/FA9a9Dkb #
- タバコの次は食生活ですよガンの原因は。http://t.co/9DyOqEhI #
- それそれ。テレビでの食品のコマーシャルは禁止とか,客に一回1000KCal以上の食事を提供すると違反とか。RT @korikaz: そこまで徹底せないかんことじゃないですよね。喫煙がダメなら次はデブも排除するんか、みたいな。非喫煙者ですが。 #
- 今日の論文 20120129
http://t.co/kPTBuSN6 #anesthesiology_CCM #論文マラソン # - 吸わないではいられない患者もいるんですけどね。気持ち悪い制度です。RT @blueclearsea: 禁煙しない病院は診療報酬減 厚労省、徹底へ方針 http://t.co/2lyntGX6 #
- 一日休んだらやる気がすこし戻ってきた。 #
- これは面白い。日本の選挙と違うね全然。 / For a Moon Colony, Technology Is the Easy Part: http://t.co/Nw2dtz8J #
- 京大の医学研究科でもそうです。指導者は審査には一切関われません。一言も発言しないのが不文律。RT @hayano: 当然です.指導教員は博士論文審査員になるべきではない. @hirokagi: 指導教員は共同研究者なので、審査できないはず、と言うのが私の考えです。 #
- あの論文からこういう結論は導けないよね。/ NEWSポストセブン|エベレスト頂上 医学的には酸素ボンベないと10秒で意識喪失 http://t.co/Uqb5c1Nz #
- インタビューお終い。 今週はもう電池切れ。 昨日ぐらいからすこし寒気がしているので家に帰ったら寝る。 #
- ちゃんと最後にオチがついている Shakespeare under water Lancet
http://t.co/tTe3lQG5 # - あの会見は出版社の入れ知恵だったのか / 田中さん芥川受賞作、はやくも3刷計10万部 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/VKtpn5XS #
- I'm at 京都大学 医学部 付属病院 (聖護院川原町54, 京都市左京区) http://t.co/WOop3Rck #
- 読みました。この記者たぶん論文そのものを読んでいない。/ インフルエンザ:診断速く 40分以内に検出、正確に判定--理研開発 – 毎日jp(毎日新聞) http://t.co/Fx75wfuk @mainichijpnewsさんから #
- なんでまた言い訳なんかするのんだろう。圧倒的な小説でねじ伏せたらいいのではないのか,小説家なんだから。 / 芥川賞に選ばれて:言いたいこと、あの夜と今=田中慎弥 – 毎日jp(毎日新聞) http://t.co/qOK9eDWF @mainichijpnewsさんから #
- 力作だけどね / Apple’s iPad and the Human Costs for Workers in China: http://t.co/lnDPqcoP #
- こっちのほうがすげえ Endothelial and perivascular cells maintain haematopoietic stem cells http://t.co/xu6fgTPl #
- すげえ Structure of the human M2 muscarinic acetylcholine receptor bound to an antagonist http://t.co/gzdpjRuY #
- 確かに度肝を抜かれるな,これが修論とは http://t.co/alFzqiLV #
- I'm at イタリア食堂 colombo (京都市中京区河原町通竹屋町上る大文字町242) http://t.co/WCKzCMVy #
- 今日の論文 20120126
http://t.co/cuvlIdxN #anesthesiology_CCM #論文マラソン # - 今日の論文 20120125
http://t.co/9RyYhFpN #anesthesiology_CCM #論文マラソン # - 終わった。シャワー浴びてOS-1 500ml #
- 道は遠い #
- 当直。またトルコライス大を食べてしまった。 #
- うちのデーでも腹臥位でLMAいれるのがデフォルトです。導尿しません。今まで(経験5年くらい)うまくいかなかったことはないです。RT @blueclearsea: ということは、腹臥位でLMA挿入するんですね。 @kanjitalk #
- I'm at 京都大学 医学部 付属病院 (聖護院川原町54, 京都市左京区) http://t.co/zIuxQQHU #
- 寒い。アパート5度。 #
- これ面白かった。みんなで考えるやり方の考察 "Groupthink" New Yorker http://t.co/pHcGc75v #
- 日本ではこれをiPS cellでやるんだよね
Embryonic stem cell trials for macular degeneration:
a preliminary report Lancet
http://t.co/rtAmUz7S # - この差がうがいに起因するという証拠はどこにあるのだろう。論文を読んでみたい。 http://t.co/uFtva8QV #
- 「数少ない」ってなんだよ。ウソつくな。いくらでもあるだろう。http://t.co/Q9IZ7s4j #
- ざっと計算して某学会の一般演題の採択率って7割ということでOK? 計算間違っているのかな。 #
- I'm at ジャスコ東山二条店 w/ 2 others http://t.co/IFgN5bHV #
- 今日の論文 20120124 麻酔に際しても必要のないカテ留置は無意味どころか有害だ
http://t.co/KEEc5ey1 #anesthesiology_CCM #論文マラソン # - I'm at 京都大学 医学部 付属病院 (聖護院川原町54, 京都市左京区) http://t.co/Rsckw1si #
- もう限界。帰って飯喰って寝る。 #
- 朝日新聞をお金払って読む人っているんだろうか? いるんだろうね。http://t.co/7bcCMWwF #
- というわけで英訳をKindleで読んでみる。http://t.co/VZ1IVTx3 /「容疑者Xの献身」、エドガー賞候補作に http://t.co/g7FdC7Jt #
- 関東ってホントに大雪なんですね。 #
- 遺伝子調べるのと実際に使って効果をみるのとどっちが優れているのだろう? どういう患者にこういった検査をするのだろう? / 鎮痛剤、オーダーメードで 患者の遺伝子配列で適量予測 http://t.co/SSRLXxLv #
- すげえ。議員もwiki使っていたんだ / ネット違法コピー:米法案が採決延期 ウィキなど抗議で – 毎日jp(毎日新聞) http://t.co/eryDjWeG @mainichijpnewsさんから #
- 届いていた。まだ読んでません。/ 堀 正岳 の '理系のためのクラウド知的生産術 (ブルーバックス)' を Amazon でチェック! http://t.co/6J04CT8K @さんから #
- やっと研究室にたどり着いた。疲労困憊だ。 #
- 今日の論文 20120123
http://t.co/Yv50F76K #anesthesiology_CCM #論文マラソン # - I'm at 京都大学 医学部 付属病院 (聖護院川原町54, 京都市左京区) http://t.co/M3Sjtp9X #
- I'm at 池田駅 (Ikeda Sta.) (栄町1-1, 池田市) http://t.co/2ZYjOmys #
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水曜日の当直の後からなんか熱っぽい状態が続いていたのですが高熱には至らず結局昨日の午後から家にこもることで何とか症状は寛解しました。
妙な緊急手術などで急に交感神経が緊張したりすると体調に悪影響が出るようです。
録画してあったNHKのドキュメント「日本人は何を考えてきたのか」をまとめて見ました。
田中正造と南方熊楠の二人は「坂の上の雲」の対極にいるような人達だという中沢新一さんのコメントに同意。
この番組を見ていて思い出して「社会は絶えず夢を見ている」を再読しました。
この本のテーマというかキーワードの一つは「第三者の審級」です。
特に第三講ーこの本は大澤氏の講義録というような体裁を採っていますー「リスク社会の(二種類の)恐怖」はぼくにとっては重要な論考が展開されている章です。
これは患者と医療提供者との関係にも拡張して考える事ができると思ってそこら辺を考察してみようとおもっていたのですがネットを調べるとすでに大澤氏本人による考察が存在しました。あまりにも見事な論考なので紹介します。
医療についての論考の部分の冒頭を引用してしてみます。
リスク社会においては、第三者の審級が、二重の意味で――つまり本質と現実存在の両方に関して――撤退している。しかし、人はこの事実を否認しようとしている。現代社会には、「第三者の審級の二重の撤退」を示す徴候が、至るところに――とりわけ科学にかかわる領域に――見出される。
そうした徴候の一つとして、医療の分野における「インフォームド・コンセント」の流行を挙げることができるだろう。インフォームド・コンセントとは、医者が患者に手術などの医療措置について、その効能や危険性についてよく説明した上で、患者から同意を得ることである。インフォームド・コンセントは、どのような治療を採用するかを、最終的には患者自身に選ばせることだと解釈することができる。これ自体は、たいへん結構なやり方だ。
しかし、どうして、ことあらためて、こうしたことが推進されなくてはならなくなったのかを考えてみれば、われわれは、ただちに、これが第三者の審級の不在に対する対抗手段であることに気が付く。
現代医療を支配しているのは統計・確率の考え方だと思っています。evidence-based medicineの本質は統計・確率でしょう。臨床の医療行為はある意味では「シュレーディンガーの猫」が入っている箱を実際に開けるようなものです。このような現代医学は,患者とまたそれを提供している医師にとって「ほんとうの第三者の審級」として絶対的に君臨することはありません。どんな名医であっても原理的には「ほんとうの第三者の審級」の視点を提供できないのです。
「人は永遠に生きることはできない」という事実はすべての人間が共有している考えだとぼくは思いますが,患者はもちろん医者の中にも「人は永遠に生きることができる」という妄想というか言葉が悪ければ根拠のない希望を抱くものがあることが現代医療の抱えている根本問題の一つだとぼくは考えています。しかし同時にそのような希望を持つことは間違ってはいません。だからこそ現代医療の抱える問題が単純な処方では解くことのできないアポリアなのでしょう。
また医療はリアルな臨床の行為で有りその問題点をある視点から考えたと言っても実際に存在する問題が解ける訳ではありません。このような事情を無視した「安全管理室」的な発想が医療現場を蹂躙しつつあることに憤りを感じますー今日はこれが言いたいだけだったのですー。
ヘーゲルはナポレオンがイェーナに入場する姿をみて「世界精神が馬に乗って通る」と言ったそうですが,確かにこのような時代にはある種の「独裁者」が人心をつかむ局面があると思います。よいか悪いかはぼくは知りません。
2-hydroxyglutarate detection by magnetic resonance spectroscopy in IDH-mutated patients with gliomas
Nature Medicine (2012) doi:10.1038/nm.2682
これすごいですよ。
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