Archive for the ‘今週の一押し’ Category
”Scientific journals cannot guarantee the truth of the reports they publish”だってさ
今週がやっと終わりました。
きつかったです今週は。特に今日は朝からてんてこ舞いで午後の某麻酔5連発が終わったことにはヘトヘトになっていました。
今日で今季のポリクリもお終い。学生のみなさんは就職試験などあるようで頑張ってください。
先週雑誌Scienceに発表された長寿遺伝子の論文が次々厳しい批判を浴びているようです。
俎上に上がっている論文は
Genetic Signatures of Exceptional Longevity in Humans
Science DOI: 10.1126/science.1190532
この論文、華々しく報道されました。
毎日新聞をはじめとした日本の各紙でもNew York Timesでも。
これが一転データが怪しいとの批判にさらされているというのです。
Science関連の記事では著者へのインタビューも出ています。
Authors of Controversial Longevity Study Discuss the Furor – ScienceInsider
NYTでは「Scientists Criticize Study on Genetics of Old Age」というタイトルでこの”事件”を報道しています。
Journal editors know that press coverage can burnish a journal’s reputation. Scientists, in turn, like to have their work cited in the news media because it helps draw attention to their fields and raise money. And science journalists, competing for space with political and sports news, welcome astounding claims without always kicking the tires as hard as necessary. These factors sometimes combine to give substantial publicity to scientific claims that may not fully deserve such attention.
とまで書かれ
また
“I think it is very unlikely indeed that the findings in the Science paper are correct, or even mostly correct,” David B. Goldstein, a geneticist at Duke University, wrote last week in an e-mail message.
“I am pretty surprised that Science carried it,” he added. “And I think this also raises an interesting, more general point, which is how the press ought to handle stuff when there are serious questions about the security of the finding.”
という取材結果まで掲載されています。
Scientific journals cannot guarantee the truth of the reports they publish, but they do try to weed out obvious error by submitting manuscripts to expert reviewers. Dr. Sebastiani said she had performed extra analyses that “were suggested by the anonymous reviewers of the article, who were then satisfied with the results.”
ここらへんまでとなるとじゃあ何が信じられるのかという疑問を抱く人も出てくると思います。
日本でも意味の不明な研究結果が唐突に新聞で報道されたりすることもありますよね。気をつけないと。
サンデル先生の
「これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学」読み終わりました。
臨床の現場ではこの本で紹介されれている事例とは比べ物にならないくらいエグイ話はごろごろ転がっているわけですし、こんなこといちいち考えていたらこっちが参っちゃうという事情もありますよね。
またこの本読むならまず「「おろかもの」の正義論」読んでくださいと言っておきます。
某ツイ呑み会開かれるようです。多分梅雨はあけていないと思いますが割引の期限があるので来週。
夏のツイ呑み会
研究室の全員がtwitterにアカウントを持つようになりました。
夏のツイ呑み会しますか梅雨が開けたら 今日もらったビラ中央の机に置いておきました。「欲張りプラン」で4200円。
オフ会というのかなんというのかそこではアカウント名でお互いを呼んだりしてすこし不気味な会になるなたぶん。
”タロちゃん”とか”コロスケ”とかdeepが呼んでいたりして…やっぱりかなり不気味だね。
少し前に興味深い論文があったのですがしっかり読んでいませんでした。
この分野に素人のぼくには結構難解で多分この論文の論点を十分は理解していないと思うのですが、ハイポキシア生物学として読んでも得ることろはたくさんあると思いました。
Cellからです。
Cell, Volume 141, Issue 5, 872-883, 13 May 2010
生理的な酸素濃度下で培養することによって、X染色体不活化前のマウスES細胞様のヒトES細胞を樹立したという論文です。
IVF由来8細胞期胚を融解して5% O2下で胚盤胞期まで発生させ、生理的な酸素濃度(〜5%, pO2, 36mmHg)および従来の大気中の酸素濃度(〜20%, pO2, 142mmHg)の培養条件下でヒトES細胞の樹立をそれぞれ三つと一つ樹立した。
5% O2条件下で樹立した細胞株を20%O2条件下で培養して遺伝子発現の変化を網羅的に検索したことろHIF pathwayにのっている遺伝子は軒並み発現抑制されたがさらに慢性的に20%O2環境に暴露すると多くの遺伝子の発現は 5%O2条件下のベースライン状態に戻った。20% O2曝露後でも発現変化を維持している遺伝子も198個同定された。OCT4, SOX2, NANOGなどのコア多能性遺伝子の発現には有意な変化は認められなかったのですが、神経外胚葉、栄養外胚葉、中胚葉、胚体外内胚葉、臓側内胚葉遺伝子が、20% O2曝露後に誘導された。つまり、20% O2曝露は、多能性を有意に損なうことはないが、一部の細胞の分化を促進するのだろう (This suggests that the exposure to 20% O2 does not significantly compromise pluripotency but may promote differentiation in a fraction of the cells)。
ここら辺から難しいのですが、女性細胞株におけるX染色体不活化(XCI)の状態を酸素分圧と酸化ストレスなどど絡めての解析が進みます。20%O2で培養するか5%O2条件下で培養するかでXIST遺伝子発現が異なり例えばヒトES細胞において不可逆的なXCIを起こすのには大気中O2曝露で十分である。抗酸化剤処理培養実験によって、酸化ストレスの阻害することが、大気中のO2曝露後の早発性XCIからヒトES細胞を救うことが示された。
5%O2環境が生体内で果たす重要性がES細胞にすごい重要な意味を持っていることがよくわかります。
5%O2環境はとても微妙な条件です。例えば、Chuvash型の VHL mutationなどはここらへんの酸素分圧で重要な意味合いを持つのかもしれません。またこのような過程に細胞内の代謝を絡めていくともっと面白い解析ができるかもしれません。
PLoS Geneticsに
PLoS Genet 6(6): e1000994. doi:10.1371/journal.pgen.1000994
という論文がありました。
かなり示唆的ですこし詳しく読んでみようと思います。
読売新聞でいきなり「メイスン&ディクスン」の書評が登場していました「独立前夜 アメリカ膝栗毛」。これは面白いですよ。今「上」の1/3くらいまで進んでいます。
先生とわたし が新潮文庫で出ていました。これは身につまされる本ですね。とにかく読んでみたら良いと思います。たったの500円で世の中の見方が変わるよ。
iPhoneって組み立てには$6.54しかかかっていないそうです。(参照)

New York Times から引用
ひとで不足でこんな感じで工場ではたらく人を集めているようです。すごいね。
同情するなら時間くれ
昨日一日ボーッとしてしまい計画の半分しか消化できませんでした。
来週早々、某研究成果報告書の締め切りやその他いろんな締め切りが迫ってきています。
論文の作業も進めなくてはいけないしかなり精神的だけでなく肉体的にもテンパッています。
夕方から頭痛でボルタレンでなんとかなりましたが明日以降不安要因ですね。頭痛がするとSAHではないかと最近よく思います。
さて昨日家でボーッと本の整理をしていて1981年に380円で買った
知の旅への誘いを読み返すことになりました。
人はなぜ旅に出るのだろう.惰性化された日常生活を変え,いきいきした生を回復するためではないか.とすれば固定化した文化現象を根底的に乗り超える〈知〉の本来的なあり方は,まさに旅の過程そのものである.〈知の旅〉の達人である哲学者と文化人類学者が,世界を駆けめぐり時間をさかのぼって自らの旅のユニークな軌跡を語る.
という宣伝文句がついている古典的な名著だと思います。
大学生のときに引いた線がはいっている本で今読み返すと恥ずかしいのですがすごくヒットされました。
明日以降時間があればぼくがどうヒットされたのか書いてみようと思います。
現在は735円で買えるようです。
いずれにせよ安いです。
今日Natureをめくっていたら 2月に米国のUniversity of Alabama, Huntsville校であった例の事件についての結構長い記事がありました。
これは読んでしまいました。
Universities: Life after death
どうでもいいけど時間ください









