米国政府は例えばNIHから研究助成を受けた研究が論文となったような場合、それは速やかに公開されるべきであるというプリンシプルを持っています。
一方、出版されるそばからその雑誌の購読権を持っていない匿名の読者に論文が公開されていたのでは雑誌を運営する母体は経営的に苦しいというかそもそも雑誌の運営が成り立たない可能性があります。
またPLoSに代表されるOpen accessをプリンシプルとする雑誌も確実に増えてきています。この場合、著者が結構高額なpage feeを負担することにより雑誌社としては経営的に辻つまを合わせるわけです。
Open accessではない雑誌でも論文の掲載に際してpage chargeを課す雑誌は結構ありその金額も結構高額なものとなっています。特別な追加料金を払うと自分の論文がOpen accessとなるという雑誌も増えてきています。Open accessである論文は確実に引用回数がふえるという研究も存在します。
このような問題をめぐる話題がOpen sesamiというタイトルのeditorialとUS seeks to make science free for allというspecial reportとしてNature(8 April, 2010)に掲載されています。
Nature 464, 813 (8 April 2010) | doi:10.1038/464813a; Published online 7 April 2010
残念ですが、special reportの方はネットでは読めないようです。
NatureもPLoS ONEの”成功”に触発されたのかNature Communicationsという雑誌を立ち上げるようです。投稿してみます。
Published in Nature 464, 945 (7 April 2010) | 10.1038/nj7290-945a
というエッセイが掲載されています。
世の中に勝間和代 vs 香山リカという構図がありますが、このエッセイはしがみつかない生き方の科学者版かもね。
結構考えさせられます。
臨床で皆に迷惑をかけながら大学に居座る必要は無いよ。



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