当直です。やっと終わりました。朝まで掛かると予想してた手術が暗い内に終わるとなんだかありがたいという気持になるのですが,これは「病膏肓に入る」といった状態なのかもしれません。

御大ブログエントリー読みました。
ぼくは結構苦労した方です。バカですから。でもその当時,自分では”つらい”とは思っていませんでした。しかし,家内は頭の悪いのと一緒になって苦労したといいますので苦労したのだと思います,客観的には。

R0012149

医局にあった先週の朝日新聞を読んでいたら「容疑者Xの献身」が米国のエドガー賞の候補に挙がっているという記事を見つけました(参照)。ということは英訳されているということなのでamazon.comで調べると果たしてKindle版で$9.99だったので買って読んでみました。
これはうまく訳されていると思います。英訳を読んでも日本語で読んだのと同じような感動を得ることが十分できると思います。
宮部みゆき氏の「火車」も英訳されていてすばらしい翻訳だと思います。アメリカにいたときに徹夜して手に汗握って読んだ記憶があります。でもこっちにはKindle版はありません。

全国的に大雪だそうですが京都は平場の降雪はほとんどありませんでした。
しかし確かに寒いです。

R0012151

注文していた「理系のためのクラウド知的生産術 (ブルーバックス)」が届いたので読んでみました。
一種のハック本です。
ざっと読み進めていきますと第五章は「クラウド上で論文を書く」と題された”Google Documents”を用いた論文執筆の提案です。
以前試みたことがあったのですが挫折しました。同時の”Google document”の機能がすこし貧弱でそれで断念したような記憶があります。この章の10番目は「つり革に房下がりながら論文執筆」ということで電車の中でも論文執筆ができるよということですが,これはぼくにはネタとしか思えません。
第六章は「時間も空間も超えるコラボレーション術」で”Skype”や”Slideshare”を用いた手法が紹介されています。これは役に立つと思います。最近実際に体験してびっくりしたのは”GoToMeeting”というサービスです。数人でのテレカンファレンスを支援するサービスですごくよくワークします。アメリカと日本でもほとんど違和感はありません。”ミーティング”のホストの操作によりある人のPCのデスクトップをshareしてPowerPointのプレゼンテーションも臨場感たっぷりに視聴できます。全員がサービスに優良で加入する必要はなく誰か一人が入っていればその人の招待という形でミーティングに参加できます。これは一回経験すると感動します。
Remember The Milk“を以前は利用していたのですがここ一年くらい使うのをやめていました。”Pro”アカウントの$25をケチったのですがこの本を読んだのがきかっけで$25払って使い始めました。結局一番使いやすいような気がします。

情報の呼吸法 (アイデアインク)も読んでみました。
これはTwitterの解説本やハック本ではありません。
本の中身も表紙と同じ色で手にすると一瞬ギョッとしますが気軽に読むことができて読み終わるとtwitterも今までとは違う活用をしてみようと思うようになります。それで何かヒントがつかめれば940円は安い!,ということになります。

論文です。
Endothelial Cell HIF-1α and HIF-2α Differentially Regulate Metastatic Success.

Cancer Cell. 2012 Jan 17;21(1):52-65.

ちょっと話がうますぎるなと思いましたが十分問題提起のきっかけになる論文だと思います。

情報の呼吸法 (アイデアインク)

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Twitter Weekly Updates for 2012-01-22

On 2012/1/22 日曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker
  • I'm at ヨドバシカメラ マルチメディア梅田 (北区大深町1-1, 大阪市) w/ 11 others http://t.co/1cumL4L5 #
  • ガラガラではないが… #
  • ヒミズ (@ シネマブルグ7) http://t.co/KON3oo2f #
  • 「カメラを持って街に出て一期一会の出会いを探してみませんか」日曜美術館の言葉 #
  • 今やっている NHKの「日曜美術館」すごく楽しい。取材班は役得だな。 #
  • 今日の論文 20120122
    http://t.co/LZNoN7H3 #anesthesiology_CCM #論文マラソン #
  • 読んだ。お見事。/ 津田 大介 の '情報の呼吸法 (アイデアインク)' を Amazon でチェック! http://t.co/8i80y9VE @さんから #
  • その意味では日本の医学部教育も今のカリキュラムでは実は量的に足りないのです。学生にもっと勉強してもらわないと国際標準には追いつきません。だからといって10年後にどんな医者になるかはわかりませんけど。 #
  • よいfacultyがいればよいポスドクが集まります。そうすればよい院生が集まり学生も集まるというわけです。
    それ無しに外国人が日本に集まる道理はありません。いまだって日本の大学を出てアメリカの大学院にいく人はいく訳ですからその逆があっても言い訳です。要するにそれだけ。 #
  • 大学国際化はtermの開始時期とは何の関連もない。どれだけよいfaculty集めるかそれだけ。何語を使うかも本質的なissueでは無いが今なら英語だろう。 #
  • 農学部の伏木さんの色紙も何気に #天寅 http://t.co/PyE3TUIK http://t.co/6eSpE0Fx #
  • 天寅すごいです。RT @bonohu: @bodyhacker それが残っているのは…やっぱすごいですね #
  • I'm at 阪急 烏丸駅 (Karasuma Sta.) (長刀鉾町17, 四条通烏丸東入ル, 京都市下京区) http://t.co/4ZS8vMt1 #
  • 某色紙 http://t.co/l2OPtWyG #
  • 今日は堪能したなー。25年前の色紙がまだあった。 http://t.co/UtzzCnjW #
  • 登山会のコンパ (@ 天寅) http://t.co/AQ5Y4Auk #
  • 某作業95%終了。 #
  • ぼくは不正解でした。/ A Head Full of Pain: http://t.co/O6Rk5feR #
  • 某症例さらに驚きの輪が広がっています #
  • 世の中注意してテレビ見ている人っているんだね。http://t.co/zR1JORjN #
  • Mendeleyのぼくのpageを最新(たぶん)にしてみた。http://t.co/I78D9MFT #
  • " ResearchGate"の紹介記事 / ‘Open Science’ Challenges Journal Tradition With Web Collaboration: http://t.co/CBjSAhHk #
  • 今日の論文 20120121
    http://t.co/b2toq9g6 #anesthesiology_CCM #論文マラソン #
  • I'm at 京都大学 医学部 付属病院 (聖護院川原町54, 京都市左京区) http://t.co/r620Sh81 #
  • 某症例が静かな驚きを皆に与えています。 #
  • I'm at なか卯 JR二条駅前店 (中京区西ノ京星池町39-1, 京都市) http://t.co/E34AOxFX #
  • いまはPagesからiBooks形式で出力しているのですが,デーの簡単マニュアルをiBooksAuthorに流し込んでみようかな。 #
  • こういうの出てくると思った。室長がしっかりしていると問題も起こりにくいんですけどね。/ センター試験監督ずさん、北大説明会26%欠席 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/27il7Hcp #
  • 今日の論文 20120120
    http://t.co/fwkZ3XdP #anesthesiology_CCM #論文マラソン #
  • うちの脳外はランクインするよな確かに。http://t.co/ltWE8rdT #
  • これですね。http://t.co/Keez3oHK RT @nytimeswell: Why Doctors Can't Predict How Long a Patient Will Live http://t.co/Npri4Gsx #
  • 昨日の激レア症例の紹介のスライド作った。月曜日に話そう。 #
  • 某院長と話し込んだ。 #
  • wikiってまだblackoutしたままだ。 #
  • エントリー出ました。| 円城塔,芥川賞作家またはポストポスドク ”専門は法螺吹き”  http://t.co/KlkZaXxN #
  • 実際ぼくはどちらでもいいです。京大が追随してグローバル化などどいって英語で授業させられたら嫌だなと思いますけど。大学院のセミナーはすでに英語ですからねうちは。/ 東大秋入学、政界に賛否=「プラス大きい」「議論不足」 http://t.co/tHV8EbcI #
  • そうなんだ。Amantadine and rimantadine to prevent and treat influenza A in children and the elderly http://t.co/ZqQ2AFem #
  • 当直のよるの最大の慰め シャワーを浴びてOS-1を1L飲む。五臓六腑に沁み渡ります。 #
  • あと一つだー!! #
  • この件で一番建設的な意見。東大に入る新入生は自衛隊に半年はいる。RT @toshio_tamogami: 東大の入学が秋になるそうです。高校を卒業後半年間は自衛隊に入れたらいいと思います。 #
  • 【ステマではありません】創業130年だったんですね。おいしいですよ。RT @Merkmalz: 京都の焼き芋屋さん「丸寿」へ行ってみました – GIGAZINE http://t.co/XobZO5SA 超食べたい。京都の人、誰か実際に食べた事ある人いないですか?感想知りたい。 #
  • wikipediaほんとにblackoutしている。http://t.co/Tpx68R4S #
  • かなりレアな手術らしい,麻酔には一切関係ないけどね。 #
  • 某○外科の教授の手術に医局員が10人くらい集まって見学。健全ですね。 #
  • 当直。一山越えた。 #
  • ”激レア”なあれに遭遇。またどこかで機会があれば話します。 #
  • 東大が秋にするならうちもそうなるんだろうな。そうしないと学生が大挙して夏には退学して東に移動となる。 #
  • 今日も2.5人で>10件。 #
  • 今日の論文 20120118
    http://t.co/69m1o5aX #anesthesiology_CCM #論文マラソン #
  • I'm at 京都大学 医学部 付属病院 (聖護院川原町54, 京都市左京区) http://t.co/YIhpzIX1 #
  • I'm at ジャスコ東山二条店 http://t.co/6Hfnr5sc #
  • 査読3時間かかった。買い出しにでよう。 #
  • SpCOって禁煙の程度が解って結構有用ですよ。 #
  • 昨年末に一週間ほど自分の症例で使ってみました。SpHbは日帰り手術では麻酔中に役立つ局面は少ないけど術前室にSpCOが計れるものと一緒にあると何かと便利と思いました。@blueclearsea マシモの機器は、実際日本でどれくらい、どのような使われ方をしてるんでしょうかね? #
  • 今日の論文 20120117
    http://t.co/8SDNxPdz #anesthesiology_CCM #論文マラソン #
  • I'm at 京都大学 医学部 付属病院 (聖護院川原町54, 京都市左京区) http://t.co/K6VbwjDh #
  • この映画見た。RT @agora_japan: アゴラ : 前提を破壊するレストラン「エル・ブリ」―@toriaezutorisan http://t.co/F36t7vaD #
  • 監督者が咳やくしゃみしただけでクレームがくるような風潮が「監督要領」が分厚くなる原因の一つですよ。RT @agora_japan: アゴラ : なぜセンター試験でミスが発生するのか http://t.co/BUaZxJja #
  • 今日の論文 20120116
    http://t.co/442isgBI #anesthesiology_CCM #論文マラソン #
  • I'm at 京都大学 医学部 付属病院 (聖護院川原町54, 京都市左京区) http://t.co/YX3uK0SQ #
  • I'm at 池田駅 (Ikeda Sta.) (栄町1-1, 池田市) http://t.co/KuofKf58 #

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久しぶりのまとまった雨です。

カメラロール-1997

今日は,御大のtweetをネタに書いてみます。

やはりデータへの自信は本人が相手にしゃべるときに自然にでるものです。

これってぼくが院生にいつも言っていることと似ています。
ぼくは院生が実験するそばに始終いてすべてをつぶさに監視しているわけではありません。
基本的には週に一回のデータ検討会で彼らにデータを供覧してもらい議論をするだけです。
眼の前のデータはほとんどの場合いわゆる生データですがその時点ではグラフになっている場合もありその場合生データをぼくが見ていない場合もあります。

Westernが汚いかキレイかはすぐに解りますが今眼の前にあるデータがどれくらいの確度のデータかは実は実験をした本人以外には解りません。確度というのはわかりにくいかもしれませんが,要するにどれだけ本人が自信を持っているかと言うことです。常識に反していようが本人が自信を持っているデータであればこれは考慮する必要がありますしそこから発見が生まれます。自信を持っているデータのわずかな差異は後々重要な差となり論文のつながります。ここでぼくと対峙できればもうぼくなど必要でありません。自分で実験を進めていけばよいのです。

自信があれば本当のか、自信がなければ間違いか、そういうことは必ずしも言えませんが、データの説明はできるだけ目の前で見背ながら示すものです-そのまま引用しました-

とも言えます。

石坂公成先生(以前ぼくが在籍した研究ユニットの顧問をしていただいていた関係で何度か直接お話しさせていただいた事があります)が以前免疫学会のニュースレターに書かれた文章があります。何編かシリーズでお書きになっていた時期がありましたがその中で感銘を受けたのは「プロの研究者の育成を真剣に考えよ」の回です。
部分を引用します。

われわれのコースでは,学生がすべての講義と試験を終えて自分の指導教官について実験を始めた後,生化学者や分子生物学者を含む数人の教授による口頭試問を行っていた.この試験の目的は,その学生がPhDをとってプロの研究者になり得るかどうかを判定するためである.講義の内容は覚えており,器用に実験をしていても,自分が何をしているかわからないで実験しているような学生はマスターで放り出してしまう.研究者たるものは,何故キットが働くか知らないでそれを使うべきではないし,自分が追求している蛋白を SDS-PAGE で検出するためには,どの程度の蛋白量が必要かを知ったうえで実験を組まなければならない.われわれは,そのようなことが,independentの研究者になるためには大切なことだと信じていたので,一人ひとりの学生をしごいて,それについてこれない人には辞めてもらったのである

特に,

研究者たるものは,何故キットが働くか知らないでそれを使うべきではないし,自分が追求している蛋白を SDS-PAGE で検出するためには,どの程度の蛋白量が必要かを知ったうえで実験を組まなければならない

漫然と100µgの蛋白質を載せればそれでよいというわけではないのですね。
個々の実験にはたとえ予備実験であってもその実験の課題がありそれが満たされない実験は実験として成り立ちません。このような事が考えられるようになることがまず第一歩なのです。
実験など基本的には右のものを左に移しているだけなのですからよほど不器用な人でなければいくらでもキレイな結果を出せるはずです。
このような事が自分で考えることが大学院の期間中にできるようになれば,その学生が将来的には基礎研究者として立たなくとも大学院教育の課題のうちの幾分かは達成されたという風に考えています。こういったことのできる学生を育てることが大学院の教員の務めです。それができなない教員は教員の名に値しません。

若い研究者がそのような行き方が出来るか否かは、理論(常識)からのdiscrepancyを見逃さない修練を積んでいるかどうか?そして、自分のデータが間違いか真実かを実験的に見極めるためにはどうしたらよいかを考える習慣がついているか否かにかかっていると思う。

この部分も重要です。
自分のデータがそこにあるとしてそれをどう検証するかを常に念頭に置いて実験を組み立てること。つまり目の前のデータから導き出される結論を列挙してその結論が”真”であるとするした場合にある実験を行った場合に論理的に整合性のある結論が得られる場合眼の前のデータは真実を語っていると判断していくというような思考のやり方を身につけるということです。
結局論文の構成というのは実はこういったことです。どんな論文でもまず”Figure1″がありその他のデータはすべてそれを補強する材料として存在します。論文の論点は常に一つです。

今日はここまでです。

カメラロール-1998

理系のためのクラウド知的生産術 (ブルーバックス)
注文しています。結構期待しています。
明日か明後日に着くと思うのですが…

理系のためのクラウド知的生産術 (ブルーバックス)

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