当直です。シャワーを浴びてOS-1を1L一気飲みしたら冷えてきました。

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芥川賞が昨日発表になり何かと話題となっています。
受賞者の一人円城塔さんは東大の博士課程を出た後各種ポスドクを経て作家になったのだそうです。知りませんでした。
伊藤計劃さんといつも混同してどうして無くなった人が芥川賞をなどとアホなことを考えてしまいました。

円城さんが日本物理学会誌の「”ポスドク”問題」というシリーズに投稿した「ポスドクからポストポスドクへ」という文章をネットで拾ってよむことができるとネットで知り早速読んでみました。

建設的な意見とは思いませんがおもしろいです。作家は建設的な意見をだす必要はないと思います。(”専門は法螺吹き” とはこのエッセイの最後にご自身で書かれていることです)

円城さんはポスドクをやめたときにお母さんから「お前が研究者をやめてくれて心底ほっとした」と言われたのだそうです。
ぼくも家内から「一刻も早く研究をやめて医者として人間としてまっとうな道を歩む」ように何度も勧告されています。顔を見るたびに言われるのでそうするのが正しい道であるかのように思えるときもあります。
ぼくらのポストも常勤とはいえ一応の期限は付いています。5年でお終いのはずがいつの間にか延長になっていたりはしますが…
しかし,この世界の習わしでいつ何時「君もういらんわ」といわれて放り出されるかもしれません。その意味でぼくらも少なくとも研究者としては「ポスドク」と同じ身分と言えるかもしれません。大学の臨床講座で教授にならずに定年まで勤めあげるということには相当の胆力が要求されますし実際には無理です。手に職があるので大学を出ても食べていくことは可能であるという救いはあります。
そもそも研究しない人が大学にいる理由もないのですがそれでも妙に大学が好きな人はいるのです。これはいまでも理解不能です。
こういうことを書くとますます出世しないのですが時々こういうことも書きたくなります。

もう一人の受賞者の田中さんのインタビューも全文が掲載されています(参照)。文壇って学者の世界と一緒でちょっと魑魅魍魎の住む所っぽいですよね。ちょっと怖い。

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PLoS Oneに“Brain Training Game Improves Executive Functions and Processing Speed in the Elderly: A Randomized Controlled Trial”というタイトルの論文が出ています。任天堂のDSソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の効果を検証した論文です。
いろんな見方があると思います。
各群n=14の検討で何か言えたのかと批判的にとらえる人もいるかもしれません。確かにこの程度の数では某学会の学芸会レベルの発表とかわるところがないとも言えます。
信じろといういう方が無理筋かもしれません。
論文の解釈には”Critical appraisal“が必須です。ある論文の結果を新聞や abstractだけよんでまに受けて次の日から臨床で試してみるというようなやり方はまともな医者がすることではありません。

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On 2012/1/15 日曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker
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  • 試験監督って誰がやっても良いような仕事ですけど,結構sensitiveな業務ですよ。室長になるとすごく緊張します。 #
  • 今日の論文 20120115
    http://t.co/wV3xgBR0 #anesthesiology_CCM #論文マラソン #
  • そうなんですよ。京都は世界最高です、研究には。RT @mitsuhiroyana: 京都で始めて住んで研究生活を始めた頃、ただちに京都は研究、学問をするのには日本では最高、ベストの環境と思ったたものです。その考えは間違いありませんでした。 #
  • どんどん過激になってくるな。http://t.co/Qhq8i5kR #
  • 蓮舫いなくなってよかった。/ 野田改造内閣の閣僚名簿発表…藤村官房長官 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/JdhrRWP1 #
  • ソナゾイドの排泄経路を研修医君は知らなかった。診断用の薬剤の排泄経路位は解っていた方がいいよね。 #
  • 今日の論文 20120113
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  • ホントだ出てる。n=14ずつ。 読んで仰天 #PLoS Brain Training Game Improves Executive Functions and Processing Speed in the Elder… http://t.co/heaw4ra1 #
  • ぼくもしました。一年に一回くらいopen campusやってます。K野高校の生徒を教えて(GST-GFPを大腸菌に入れて蛋白を増産させカラムで精製するとか)レポート書いてもらったこともあります。RT @bonohu: ま、今はもっと地域との連携を図られているとは思いますが #
  • つまりぼくの家から歩いて5分ですね。RT @bonohu: 実は母校のすぐ隣だつたり… / “Welcome to H-Invitational database!!” http://t.co/xpjxViQG #
  • CVC,blood accsess cathを入れるのまで請け負っていると仕事量は増えるね。すごく困難なcaseもあるし。でも技術は確実に向上する。 #
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  • 寒い (@ 京都大学 医学部 付属病院) http://t.co/ckkDui90 #
  • 調べたら8件の科研費の代表をして13件の分担をしていた。これはどうなんだろう。多いのか少ないのかよく解らんね。 #
  • こう考えるとどうしてぼくが大学の教員でいられるのか不思議だ。大学の教員って教育職だぜ。研修医を教えるのは大学の教員で無くともするしね。http://t.co/glaME3g8 #
  • ぼくはヒトの二倍くらいの長さなんですよ。テロメアが。RT @yukolove: 寿命と言えば、「染色体末端テロメアが長いほど長寿」 http://t.co/6ggIbovb RT @bodyhacker: ヒトの寿命が推定できるそうです。http://t.co/EwRSyGZm #
  • これ面白いです。ヒトの寿命が推定できるそうです。http://t.co/EwRSyGZm #
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年末から新年に書けてネットで随分とたくさんの議論が行われてきた某問題ですが,このブログエントリーで議論がよく整理されていると思いました (参照)。

  1. 大学教員(研究者)になる=応募者の中で絶対に1番になることであり、絶望的なぐらい困難で覚悟の要る挑戦
  2. 大学教員公募を勝ち抜くのは大変だし、ノウハウも要る
  3. 就活競争激化によって競争原理が働き、近い将来日本のアカデミアは優秀な研究者だけが残るはず
  4. (3.への反論)むしろ過当競争激化によって優秀な人材のアカデミア敬遠が進み、明るい未来は期待できない
  5. (1.の補足)大学教員公募には様々な表面には出て来ない選考基準がある上に、「大学教員になるためには大学教員であるという経験が必要」という実務経験重視主義があるため、一番最初に大学教員になる際のハードルが最も高い

一般的なポスドク問題とこのような状況はすこし原因も対処も異なるのでは無いかという気もしますが当事者にとっては厳しさは同じなのでしょう。
京大でもいわゆるテニュアトラックの教員募集には驚くほどの応募があるのだそうです。そう思うと皆さんすごく賢そうですね確かに。

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こういった議論を目にするといつも思うのは所変われば事情も大きく変わるのだなということです。
医学部の臨床系の講座では基本的にはこのような問題は生じません。
たとえば卒後4・5年目で博士号はおろか当該科の専門医資格も無くとも「助教」になることが簡単にできます。
そもそも博士号でさえ週に数日”研究”することで取得できる場合もあるようです。
「助教」は「助教」ですから研究費の申請も可能であり,ある程度の金額の研究補助を受けることができれば自分の身の丈にあった研究生活を続けることは十分可能です。学術振興会の研究費の若手区分であればpublicationなど無くとも採択される可能性は十分あり消耗品の費用を賄うことができれば総合大学であれば必要な測定機器は学内のどこかにあるはずなので頭を下げれば使わせてもらえることがほとんどでしょう。
ぼくらの所属していた講座では大学院を終わったくらいでないと当時の「助手」-文部教官でしたーには採用してもらえませんでしたが,大学によりそのような制約が無いのは確実です。専門医資格も無く「助教」になるのですからそういった制約は現在でも無いのだと思います。
現在でもぼくの職場では「助教」のポストには公募が行われることがあり選考委員会が開かれますが競争率が100倍などということはありません。多くの場合准教授の選考でも競争率は2倍です。

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ぼくの場合,大学院の終わりくらいから他人のアイデアで実験をしたことはほとんどありません。例外はGLS研に滞在した期間の一部の研究だけです。
当然研究費は自分で取るしかありません。麻酔科の助手に奇特な誰かさんが大きな予算をつけてくれるわけではありません。日本学術振興会の研究費を取って研究を続けるしかありません。どこかのエライ先生方が審査をしてくれるそうですが自分の感覚では種目を限れば結構当たります。年に1千万程度の資金をコンスタントに集めることができれば3−4人の大学院生と研究を続ける事は十分可能です。もちろんそんな小さなお金ではポスドクなどを雇うことはできません。というわけで今まで10人の大学院生に学位を取得してもらいました。
研究で一番大切なのは質のよい「大脳皮質」であり,たぶんぼくの頭がすばらしければこのような環境でもすばらしい論文を出し続けることは可能なのでしょうが,なかなかそううまくはいきません。
それでもぶらぶらと道草を喰いながら歩いていれば500回くらいの引用回数を記録する論文を出すことは可能です。
当該研究分野の研究者なら当然全員その論文を読んでいるに違いないという論文をぼくはごく控えめに少なく見積もって4編は出したと思っています。
それくらいで満足する以外に術はありません。

ぼくにとっては今までの研究人生はこれでなかなか楽しいものでした。

全員がNature, Cell, Scienceに論文を出すことはできないし出す必要もないのです。

というわけでどこでもいいので臨床講座の助教になってみるのはどうでしょうか?
なんていうとバカにするなとかいわれそうですけど世の中の制度に不備がある状況でしかしあくまで現行制度で研究生活を継続するためには戦術を考える必要はあると思います。まず自分の研究室をはじめる,それが先決です。

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御大がこんなtweetをしておられました。
御大レベルでもとおもいびっくりしました。ぼくなどもちろん誰もカレンダーなど持って来てくれません。
それでやはり御大です。tweetすればちゃんと届けてくれる人はいるようです(参照)。

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