土曜日、朝から京都リサーチパークで麻酔関連の学会でした。

夕方終わって修練医の先生方と阪急の大宮駅まで移動してbook 1stで“冠 廃墟の光 (朝日文庫 さ 39-1)” (沢木 耕太郎)を見つけました。

帰りの阪急電車でほぼ読了。

日韓共催のワールドカップサッカーを主題とした“杯(カップ)―緑の海へ (新潮文庫)” (沢木 耕太郎)と対になる1996年のアトランタオリンピックのルポルタージュです。

1996年のオリンピックだし、テレビにかじりついてオリンピックをフォローするというような生活をしてなかったので記憶はかなりあやふやなのですが、女子マラソンの有森、柔道の田村亮子、古賀、水泳の千葉すずの競技結果については新聞やテレビのニュースでなんとかキャッチしていました。沢木さんはこう考えていたのだと興味を引かれました。

沢木さんはすくなくとも当時ー多分今もーのオリンピックのあり方に批判的で、バスケットのドリームチーム、テニスのプロ選手のオリンピックへの参加に対する意見表明にかなりのページを割いています。ぼくもそう考えている事のひとつは、バスケットの選手にしても、テニスの選手また野球の選手にしても彼らはオリンピックのほかにNBL,ウィンブルドン,MLBなどの最高の活躍の場を持っているのにわざわざオリンピックに出てきてメダルを持っていってしまう事への違和感です。

先々週横浜で麻酔科学会がありました。3日間フル参加したのはたぶん16年ぶりだと思います。

昨日「冠」を読んでぼくが今まで麻酔科学会の参加に熱心でなかったかという事に自分なりの答えが出せたような気がしました。かなり飛躍もあるし、詳しく書くと差し障りもあるような気もしますのでやめておきます。

学会に参加したら一応めぼしい演題にめどを付けておき講演を聴いたり、ポスターで議論した内容などで自分のための備忘録としていますがいままで麻酔科学会でそういった事をした事がありませんでした。今回参加してみて以前と比較してかなり変質しているなという気がしました。よい事なのかどうかについては自分でもうまくまとまっていません。今回は一応メモを残しましたのでまとめておく作業はしておこうと思います。

いずれにせよ沢木耕太郎の著作はいつも特別な読書体験を与えてくれます。

こんな本がたったの735円なのですからありがたい。

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