“ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝” (J・クレイグ・ベンター)
タイトル通りの内容
生い立ちの記述は少なくほぼいきなり衛生兵として参加したベトナム戦争の体験から始まる。1946年生まれでこのような世代なのだ。
ヒトゲノム解読における”公的チーム”ー米国政府の出資による解読チームーとの競争に多くの記述がさかれている。所々かなり辛辣な批判はありますが原文を参照したわけではないのでニュアンスはよく解りません。
最終章は”青い惑星と新しい生命”と題されていて彼らの最近の活動が紹介されています。
この論文はその最新の成果の一つだと思います。生命体のゲノム配列を化学合成したというものすごい話です。
基礎生物学の到達の一つの頂点だと思います。材料を与えられて例えば細胞を一つ作り出せたらもっと話を進めれば眼や肝臓を化学的に作り出すことができればこれをもって細胞、眼、肝臓をヒトが完全に理解したといってもぼくはよいと考えています。-生物的につくる計画は着々と進んでいるわけですが..-
所々挿入される囲み記事は、自らの遺伝子配列ー彼のゲノム配列は公表されています。ヒト個体完全ゲノム情報で、二倍体ゲノムのすべての相同遺伝子を含んでいますーに基づく遺伝子談義です。 p215では Klotho が取り上げれれています。記述は正確ではありません。-他も推して知るべしか- しかしここまで細かいところは無理だろうな。そもそもあまりおもしろくありません。
全体として、ベンター氏の具体的な考え方がしっかり示されていて為にもなります。
教科書として使われてもいいかもしれません。
ワトソン氏の “The Double Helix”よりはおもしろいと思います。イヤみも無いし。
原文を参照したわけではありませんが訳文で引っかかる部分はありません。よい翻訳だと思います。
というわけで2009年もよろしくお願いします。




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