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爆弾
今日は当直でついさっき研究室に戻りました。
今日ー正確にはもう昨日ですーの午前中に院生のT先生の学位審査のための講演会がありました。
大学の教員になってからぼくの研究室で研究をして博士号をとった先生方はT先生で8人目です。そのうち学位のための審査会に出席できなかったのはぼくがアメリカ滞在中に審査会が開かれたT内先生の場合だけだったのですが今回は同じ病院内にいながら出席が叶いませんでした。
今回の出来事は今後の自分の身の振り方を決める上でかなり大きなことになる予感がします。
上から見た処理車
朝日新聞より
というわけで今日散々な目にあいました。
ぼくの職場は事件のあった建物の四階にあります。大きな影響を受けました。
おまけに警察相手に喧嘩をするはめになりました。
警察は何を考えていたのか初めの段階では患者や職員の避難を明確に指示していませんでした。
それ故ぼくたちの手術室では患者を入れて午後には手術を実施していたのですがある局面になり警察は突然、一階と二階の患者と職員の避難を病院当局を通じて指示してきました。その段階では、四階にあるぼくらの手術室にはその避難指示は及んでいませんでした。しばらくすると病院の係員が受付の派遣の事務員に対して患者と職員の避難を指示してきました。ぼくは責任者なので手術中でありすぐに避難はできない旨を告げると一緒にいた警察官と思しき人物が”じゃあ いいです”というのです。意味を問い返すと”手術中なら仕方ないので避難しなくていいです”といいます。かなりカチンときたのでその人物に氏名を明らかにするように求めると”なんで”とか言うので”もちろん後で問題にするのだ”というとその警察官らしき人物はそのまま逃げてしまいました。その二三分後に避難指示が解除されました。あの人達はなんだったのでしょうか? ホントに腹が立ちます。
すごく早くからカメラを持った人たちがうろついていました
”ホスピタルストリート”という名前の病棟と外来をつなぐ通路が地下から四階まで封鎖されたので大変困りました。
ぼくらの手術室と中央診療棟に掛かっている連絡橋が唯一の通路になりました。
溜息の橋
キレかけた
月曜日の午後ぼくと研究を進めてきたW松先生の学位審査の為の講演会がありました。
プレゼンテーションのパートは予演会と比較して格段に良くなていたと思います。
質疑応答では、かなり上がっていたのでしょうか、どうっていうこともない問いへの返答に曖昧であった部分もありました。
また審査委員の質問に迎合的な受け答えをする必要はまったくなかったと思います。堂々と自分の主張を展開すれば良いのです。審査員が自分より当該分野において学識が高いとう前提が先験的にあるわけではありません。
今まで10回以上学位の審査にいろんな立場で立ちあっていますが今日の某教授の質問というかコメントと言うか試問ははじめてきく面妖なものでした。
今回の学位の審査に提出した論文はぼくの研究室ですでに確立しているいくつかの実験手法を利用してある薬剤の細胞の低酸素応答への作用を検討したものですが、それが問題だというのです。
ぼくは学位というものは特別に新しい発見をしたとかそういったことに与えられるわけでなくその個人の独立した研究者として研究を遂行する能力に与えられるものだと思っていました。つまり既存の方法論を用いてある種の問題を解く力が備わっているのであればそれは学位に値する、というふうに考えていました。実験がくだらないとか結果が平凡であったとかそういったことで学位は否定されるものではなく論文が立派であっても試問の結果馬脚が現れてしまったような場合には学位は危うしということになっても仕方ないということです。既存の方法論をそのまま援用した研究に問題があるのであれば例えば遺伝子をノックアウトして”予想もしなかった”表現型が出たという実験事実を報告した論文では学位は取得できないということになるのではないでしょうか。犬もあるけば棒にあたる実験は額に値しないのか
あの試問の仕方には大きな問題があったと思います。久々に腹が立ちました。
悪夢ー実存は本質に先立つ
金曜日の夜にみたのはまさに悪夢でした。
廊下を歩いていると患者がストレッチャに乗って運ばれてきました。心電図をモニターされていて通りかかっただけのぼくはT波が高いなと思っていたのでガス分析が必要だと思ったのですがなぜかトイレに行ってしまいました。帰ってきてみると患者はvfになっていました。なぜか気付いたのはぼくだけで除細動器持ってきてと叫んだところ器械はすぐに手に入ったのですがぼくは出力をいくらにすべきかがその場でわからなかったのです。ACLSの講習を受けていないからバチがあたったのだと思ったときに目覚めました。患者はどうなったのかもちろん解りません。
こんな夢をみるなんてこんな人生が悪夢のようなものだと思いました。
今日のO田先生の学位の講演会はかなりの苦戦を強いられました。質問というかコメントもはじめから厳しめでなかなか答えずらかったと思います。途中からHIF-1とは別の質問に突入してしまいましたね。
審査の先生方の質問に全部答えることのできるデータがあればPLoS Oneになんて出しませんって。
さすがにぼくは一つを除き質問にはどう答えるべきかはわかっていましたが、O田先生がすべてにぼくが思ったように答えられなくともこれは仕方ありません。
今日はゆっくり寝てください。
昨日家で本の整理をしていたら
を見つけて、結局読んでしまいました。
この物語今まで何度も映画やテレビドラマになっているようです。
青洲役で市川雷蔵、加恵役で若尾文子、於継役で高峰秀子などの豪華版もあれば
谷原章介、和久井映見、田中好子というような組み合わせや、森光子が於継役というコミック版かと思うようなのもあったようです。
もう一冊読んだのは
“サルトル全集〈第13巻〉実存主義とは何か (1955年)” (人文書院)
現在この旧い版ー何と320円ーは絶版で“実存主義とは何か” (J‐P・サルトル)がかわりに出版されているようです。
高校生の時に読んで影響を受けた本です。今までの人生で最も影響を受けた5冊を挙げろと言われてもこれは入ると思います。





