先週の日曜日にNHK教育で放送されたカズオ・イシグロの番組の録画を見ました。
(ETV特集「カズオ・イシグロをさがして」)
NHKオンデマンドで視聴できるようです。

カズオ・イシグロは日本語を話すと思っていたのですが公式な場では英語を話すのですね。

総じて,NHKのディレクターの意図が強く感じられた番組でした。
映画「わたしを離さないで」のプロモーション番組とも言えるかもしれませんし,彼の作品を二人の女優が朗読するのを聴けば本を読んでみよう,映画を観てみようという気にはなると思います。あのような熱心な読者を数多く獲得してるのも”大作家”の条件なのでしょうね。マキューアンとイシグロの小説が並んで移っていたシーンがありました。現代イギリスを代表する何人かの作家の一人であると云うことには間違いはないのだと思います。

父親から受けた影響,科学と文学などの様々なセンシティブな問題についてかなり率直に話していたのと思います。
個人的にも,すこし考えて見たいなと思ったissueにも何点か気づきました。

例えば村上春樹がテレビであのように率直に話すことは絶対にないだろうし,彼はエッセイでもあのような話題について感情まで吐露すると云うことはなかっし,またこれからも無いと思います。

その意味ではカズオ・イシグロ氏大サービスではないでしょうか。

その意味ではよい番組で,希有とも云えると思います。
福岡先生の英語はそううまくないことも解りました。
すばらしい人間部品産業」ってこの番組と何かしらの関係はあると思います。

Cancer Reseachに Powis氏のラボからの論文が出てました。
The hypoxia associated factor (HAF) switches cells from HIF-1α to HIF-2α dependent signaling promoting stem cell characteristics, aggressive tumor growth and invasion

Cancer Res; Published OnlineFirst April 21, 2011; doi:10.1158/0008-5472.CAN-10-4142

このような分子を想定すればHIF-1,HIF-2の制御について理解がしやすいと思っていました。検証は必要だと思いますがすばらしい成果だと思います。

Effect of Pneumoperitoneum on Renal Tissue Oxygenation and Blood Flow in a Rat Model.

Urology. 2011 Apr 18. [Epub ahead of print]

こういうモデルが自由に作れるといろんな事ができるのでしょうね。できることとできないことがあるので仕方ありません。

ここ二週間くらい嫌になるほど麻酔をしました。あれくらい働くと脳内でいろんなトランスミッターが放出されて普通の感じでなくなりますね。
明日も当直なのですがどうなるか不安です。

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今日は当直でした。

すこし風邪気味,脱水気味だったのですが麻酔が終わり手術室を出るときにボルタレンを使って例のOS-1を1L一気のみしてだいぶ元気になりました。
その後お茶を飲んだら困るくらい利尿がつきました。

毎週金曜日は麻酔科の臨床実習がデイサージャリー診療部であります。午前中相手をします。いろんなことを話題にしますが必ずする質問があります。

京大病院の手術室で行われる麻酔数を推定してみてくれ

と言う質問です。

一応,デイサージャリー診療部での麻酔管理症例数は提示します。そのあとは学生の観察力と推理力が試されるというわけです。
こういった問題はフェルミ推定を用いて答えを導くからフェルミ問題といわれます。学生を試すよい機会なのでいつも質問しています。

結構良い線を出す学生もいます。一応計算の根拠も質しますが良い感じの説明をする場合もありますし根拠無く言ってみただけという場合もあります。またなんでこんなとんちんかんな数を答えるのだと思うようなことをいう学生もいます。

養老先生のベストセラーバカの壁に東大の学生のエピソードが載っているのを思い出しました。「頭の骨を二個、机の上に置いて、学生に「この二つの骨の違いを言いなさい」と聞いたことがある。すると、ある学生が、一分ぐらい黙った挙句に、答えは「先生、こっちのほうが大きいです」。」というような事を答えてこいつバカでないかと思ったというわけです。

東大の医学部の学生がバカあるはずはないのでー実際にぼくの知っている東大出の先生方でいままでこいつバカだとおもったのはたった一人だけですーイヤミな話なのですが,面白い話だと思っています。

妙な答えだとなんぼなんでもそれはないだろうとツッコミを入れて楽しんでいます。

今日NHKの「あしたをつかめ〜平成若者仕事図鑑」という番組でうちの病院の婦人科の先生が取り上げられていました
出勤が7:30で家に帰るのが24時なんてぼくより短いじゃないですか。
夕ご飯を食べて観てました。なかなかうまく作るものだと感心しました。

これでうちの病院に助産師さん,看護師さんの就職希望者が増えれば看護部も泣いて喜ぶと思いました。

ところで,ぼくが一番驚いたのはこの先生の指導医として登場したS木先生が42歳だったことです。どう見てもぼくより一廻りくらい若いと思っていました。

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菅直人一派も反小沢で固まっているだけじゃお先真っ暗なのでここで一回リセットでいいのではないかとぼくは思います。大体ぼくは菅直人が昔っから大っきらいなんですよ。

まずCirculationから

Loss of Hypoxia-Inducible Factor Prolyl Hydroxylase Activity in Cardiomyocytes Phenocopies Ischemic Cardiomyopathy

Circulation. 2010 Published online before print August 23, 2010, doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.109.922427

Kaelin氏の lab.からのいつもながらのスゴイ解析なんだけど解釈がこれは難しいと思います。病態生理学的な現象を語っているのかさえも疑問だと思います正直言って。

The Emerging Role of the Thioredoxin System in Angiogenesis.

Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2010 Aug 26. [Epub ahead of print]

ぼくにゆかりの分子がどんどん登場してきます。 TRX, TXNIPなど。ぼくの研究人生はthioredoxinから始まったのでした。

でもこの総説はかなり偏向していると思う。都合の良い論文だけを引用している。引用されている論文もぼくがいくらやっても追試のできないものも多いしね。

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「妖しき文豪怪談」というシリーズタイトルで4夜連続で以下の4作品がドラマ+ドキュメンタリーの形式で放送されました(参照)。

川端康成の「片腕」

太宰治の「葉桜と魔笛」

芥川龍之介の「鼻」

室生犀星の「後の日」ーこれだけ原作とタイトルが異なっていて原作は童子」「後の日の童子」

幸い、全部見ることができました。

とりわけ「葉桜と魔笛」が素晴らしいと思いました。この小説はこの番組を見るまでは読んだことがありませんでしたが青空文庫に入っていたので小説も読んでみました。太宰治は天才的な短編作家だと思います。日本海海戦の大砲の音を持ち出すなんてスゴイです。

「後の日」も良かった。主演の女優がよい。

実は「日本怪談百物語〜その弐〜」も観ました。
語り手は皆うまかったのですが平岩紙が一番うまかったと思います。水野絵梨奈も敢闘賞。

NHKってすごいね。

太宰修の生誕100年で昨年公開された映画三編をやっと全部観ました。

人間失格
生田斗真が適役と思っていたのですがこの映画はどうもぼくには面白くなかったです。

ヴィヨンの妻
はそれとしてやっぱり

パンドラの匣」です。

原作の雰囲気が出ていてこれは傑作だ。
丈が五尺二寸くらいで、胸部のゆたかな、そうして色の浅黒い堂々たる女だ。二十五だとか、六だとか、とにかく相当としとっているらしい。と表現される「竹さん」を演じているのが川上未映子でこれが見事にはまっているのでまず笑います。
「マア坊」の仲里依紗もよいし、主人公「ひばり」を演じる染谷将太も好演。

「健康道場」と称する結核療養所が舞台で、

「やっとるか。」

「やっとるぞ。」

「がんばれよ。」

「よし来た。」

という妙なあいさつも映画で実際に声に出されるのを聴くと結構耳について自分でも声に出したくなってきます。
これも青空文庫で読むことができます。一度いかがですか?

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