関西も梅雨に突入ですが今日の雨は台風の影響なのでしょうか。すごく激しく降っています。
去年なぜか一度だけ強い雨の日にアパートの押し入れが雨漏りして蒲団が濡れてしまうと云う惨事に見舞われたのですが,今日心配です。
ホントこんな生活にはケリをつけいたいです。
Cellからです。
Pyruvate Kinase M2 Is a PHD3-Stimulated Coactivator for Hypoxia-Inducible Factor 1
Cell, Volume 145, Issue 5, 732-744
GLS研からの報告です。
pull-down screeningからここまで引っ張っていくなんて相変わらずすごいですね。脱帽です。
読むといくつかのポイントがあって興味の持ちようで多様的に示唆を与えてくれるよい論文だと思います。
最近のHIF関連の論文の中では出色だと思います。
KO miceを使った論文は余り好きではありません。自分が追試できないから。
今日のtweetです。
こういうことは瀬藤先生がいうのでリアルなんでしょうね。
ぼくは”上がりのポスト”にいるわけでなくこれから落ちていくだけの研究者なのですが,しかし言わんとされていることは自分なりに理解できます。
研究なんて自分の眼で見たとしても他人も同じ現象を観察できるとは限らない。研究費を取ってきたって自分の給料が増えるわけでないしかえって雑用が級数的にに増えていくだけとも言えます。時々事務の人何人かに根掘り葉掘り調べられたりしてホント割に合わないわけです。論文などいくら書いてもリアルライフでは何の御利益もないのになんで続けているのかについては自分でも”合理的”な答えはありません。家内などそれを批判して”ノーベル賞とれないのならさっさと研究止めてほしい”などと言うわけです。これはこれで正しい反応だなとよく思います。ぼくはぼくで研究に充てている時間を麻酔に振り替えたらすごく儲かるのではないかと常に思っています。
社会は絶えず夢を見ている途中まで読みました。いつもながら短剣を突きつけられるような考察だらけですね。サンデル本を読む時間があるのなら大澤本を読んだ方が良いと思います。
GLSが結構大きな賞(賞金 $100,000 )をもらうようです。
GREGG SEMENZA NAMED CANADA GAIRDNER INTERNATIONAL AWARDEE
“I am honored to receive such recognition,” says Semenza. “As anyone who has tried to hold their breath for long knows, the body needs a constant supply of oxygen. We were very fortunate to discover a protein that controls how oxygen is delivered to, and used by, every cell in the body. Our hope is that this discovery will lead to new therapies for cancer, cardiovascular disease, and other life-threatening illnesses.”
などと語っています。
昨日当直でした。
気を遣う緊急手術が夜中まであり疲れました。
いつもと違い手術室が暑く疲弊しました。
昨日GLSがNHKの出演したようです。
立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む
これって文藝春秋で連載していた奴ですよね。なら出ると思いました。ぼくはちょうどgraftのput-inでテレビを観ることはできませんでした。
さて
なぜ「科学」はウソをつくのかという本を土曜日に梅田で買って電車で読みました。
何冊かはitunes storeで売られていることからわかるように竹内薫さんの著作は、話し言葉でも通用するような流れるような文章で書かれているのでとても読みやすいしわかりやすいのです。
産経新聞のコラムでの科学エッセイを下敷きにそれに加筆する形式で進んでいきます。
第三章以下の内容はとくに啓蒙書であるという正確が強く押し出されてくるのですが、第一章(「色あせた科学」)と第二章は少々毛色が異なります。
特に、第二章は「科学の闇」という微妙なタイトルで、筆者が斯界の重鎮につぶされかけた経験などがそう赤裸々でもないのだが明かされています。ーぼくだって某教授に”ひねり潰してやると”いわれた事はありますー
今日のトピックスはこれに関することではありません。
本書の53ページから数ページは2008/8/17の産経新聞のコラムで、京大の山中教授の取材後記といった風情のエッセイなのですがさても面妖な内容だったのです。
筆者によれば京都大学の山中教授はすばらしいのだがそれに比べて彼の「居城」である京大病院(なんて病院は正式にはなく京都大学医学部附属病院があるだけである また彼の「居城」が京大病院という意味も不明です)の設備があまりにも貧弱であったというのです。
彼はいったい京大病院の何をみたのだろうか。
京大病院が属する京都大学のメディカルキャンパスは西は川端通り、東は東山通りで,北は白川通り,南は春日通で区切られるエリアでこのエリアは東西に走る近衛通,南北の綾小路が通っていてそれぞれサブエリアを形成している。
山中教授の研究室の中核はこのキャンパスの南西の角に建っている再生研にありこの建物は南に京大病院の南西病棟がひかえ、北は西病棟、西はウイルス研究所に接している。
南西病棟は旧京都大学胸部疾患研究所附属病院の建物をそのまま引き継いだ京大病院でももっとも古い時代に建てられたものである。
おそらく取材の行われた2008年当時でも京大病院の外来棟は少なくとも見かけは米国NO.1という評価のJohns Hopkins University Hospitalより立派な建物でありそこそこの応接室などもしつらえてある。山中教授がノーベル賞を受賞した場合の記者会見などは多分京大病院では行われないと思うのだが仮にここで行われても特に恥ずかしくはないはずである。そもそも山中教授のお客さんが”病院”の応接室でお客さんと応対することも無いと思うのだが、竹内さんは何が言いたかったのだろか。それともすべてご覧になった上で”京大病院”が貧弱だとおっしゃっているのだろうか?それならそう考える人が”間違っている”とはぼくもいえません。
この本の主張には大いに賛同できるし、研究にたずさわる人は読んだらいいと思うのだが、その他の内容も疑う必要があるのではと思わざるを得ません。
総論は正しくとも各論で詰めの甘いということは「科学」とは対極にあるものと思います。
とても良心的な科学ライターと思っていた人が結構ずさんかもと思うようになり暗い気持ちになりました。
最後に
ぼくは日本の科学がどうなるのかというようなことには興味は余りありませんというかそんな大きな事を論じる資格も見識もありません。人類がどこまで行けるかについては大いに興味を持っていますが、それ以外は、自分の周辺がどこまでいけるかということにしか興味を持っていません。
マキュアンの翻訳がでるようです。
タイトルは「初夜」です。
これって”On Chesil Beach”の翻訳でしょう。こっちは一応読みました。楽しみです。マキュアンのような難しい作家の著作は翻訳の方が数段楽しめます。





