collateral damage

On 2010/8/26 木曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

今朝はずいぶん涼しく感じました。日中は手術室内にいましたのでどれくらい暑かったかは分からなかったのですが空の感じでは秋は確実に近づいているなと思いました。

R0012638

今日の NatureにCollateral damageと題したeditorialが掲載されていました。
Harvard大学のMarc Hauser博士のmisconduct関連の一連の事実関係が明らかになったのを受けたものです。
この事件多くの科学雑誌だけでなくNew York Timesでも再三取り上げられていました。

Expert on Morality Is on Leave After Research Inquiry

In Harvard Lab Inquiry, a Raid and 3-Year Wait

Harvard Finds Scientist Guilty of Misconduct
などが該当の記事です。

今回の事件は、

Harvard University said Friday that it had found a prominent researcher, Marc Hauser, “solely responsible” for eight instances of scientific misconduct.

ということで、彼自身も“I acknowledge that I made some significant mistakes” and saying he was “deeply sorry for the problems this case had caused to my students, my colleagues and my university.”と話しているということですが、関係者の”Collateral damage”つまり巻き添え被害は甚大です。Marc Hauserというぼくでも名前を知っているような大物のしたことなので影響は大きいです。

日本でも昨日「琉球大学:論文データ流用 卒業生学位取り消しも」ー毎日新聞という報道がありました。

琉大は2002年4月に男性教授が赴任して以降、連名を含め著者になった全論文50編を対象に調査。38編に過去の実験データの重複使用や論文間の転用など不正が見つかった。うち19編が大学院生(当時)が筆頭著者として発表された。19編のうち11編が博士号取得のための論文だった。
琉大医学研究科では博士号の論文審査基準に、学術誌への掲載が求められている。一度掲載された論文でも学術誌側が撤回すれば学位も自動的に失われることになる。
琉大は11人の論文の対応について発行元などと協議する方針だ。

といわけでこの件も collateral damage甚大となりそうです。

 日本の学位は論文本位主義なのでこういう事が起こるのでしょうね。

処分を受けた教員の氏名は報道では明らかになっていませんがこの人の書いた論文を読んで目の付け所の良さに感心したことがあります。この論文にも問題があるのかな結構良い論文と思いましたけど…

研究費の使用法なども自分では悪いことをしていないつもりでも穴ぼこに落ち込むというかいつの間にか落ちてたことにされることもあります。自分だけなら研究を止めればよいのですが、院生に迷惑がかかるということは悪夢以外の何者でもありません。

R0012637

ぼくですが一応毎日朝から晩まで手術室で臨床業務に携わっております。朝7時15分には手術室に出て毎日麻酔をしているだけで特にとりたててどうということもないのですが今度某学会で麻酔の話をすることになっています。資料作りで今までの蓄積に乏しいので毎日1時間くらい準備をしています。内容が固まったので残りは速いと思います。

うかうかしていたら原稿がどんどん集まりつまりぼくがする作業がどんどん増えてきました。脊髄反射的に対応できるものもあるのですがすこし調べたりする必要のあるものもあります。カタが付くまでゆっくり眠れません。

IMG_0650

関連するエントリー:

このエントリーをはてなブックマークに追加

Comments

Powered by Facebook Comments

Tagged with:  

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

madeonamac.gif Creative Commons License