論文の査読も週に一つくらいのペースでやっていたら時間取られます。
どんなに効率よくやってもままる4時間はかかるんじゃないかな。下手な英語も書けないのでとっても気を使うし。いい加減こういう生活からは抜け出したいです。
大学院を出て助手になっててから9人の大学院生の指導をして医学博士の学位をとっていただきました。幸いぼくと一緒に研究している間に途中で脱落した先生はいませんでした。
「大学院生はおまえ(ぼくのこと)より頭が良いに決まっているのだから、その人達の邪魔だけはするな」ともう亡くなってしまった前の教授にいわれてから14年経ちました。
ぼくは大学院生としては劣等生でした。四年間、一年に350日以上は研究室で研究をしていたと思いますが4年で学位論文はできませんでした。そいう体験しかぼくにはない上に、学生は全員が全員研究者になるわけでないので何をどう指導するのか最初の頃は自分でもよくわかっていなかったと思います。その当時学生だった先生方には迷惑が掛かったと思っています。
学生には「研究というのはするもの」で「論文は読むものでなくて自分で書いて発表するものだ」ということがわかってもらえれば良いと思っています。ぼくは医者ですが手術室を離れれば基本的には基礎医学研究者です。ぼくの研究室にいる学生も基礎医学を学んでいるということになります。研究というのは「知ると都合の良いものを手に入れようとする好奇心でなくて、自分自身からの離脱を可能にするような好奇心でするものだ」ということを学生が最後に悟ればこれ以上の事はないと思っています。
とにかく今研究室にいる4人の先生方がぼくの人生の最期の学生となるでしょうから、研究に打ち込んで立派に医学博士になっていただきたいと思います。「弁道」に邁進してください。
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