“すべて僕に任せてください―東工大モーレツ天才助教授の悲劇” (今野 浩)

新聞の広告で見てamazonに注文していました。

論文の数を問われ、膨大な雑用に疲弊し、ポスト争いや「調整」に翻弄される

一人の研究者の半生が伝える、才能を摩耗させる理工系大学の実態とは。

というキャプションがありました。内容は宣伝文句通り。

著者の今野さんは主人公白川氏の上司というか共同研究者というかmentorというかそんな立場であった方です。

白川氏が大学院生の学生の時分から説き起こされ教授に就任するも肝臓癌で42歳でなくなるまでをカバーしています。

すごくリアルです。

例えば白川氏が興味を持てなくなり出席から遠のいたある研究会について

研究会のメンバーの90%は実務家である。彼らの関心は研究結果とその実効性だけ、途中の細かい話はどうでもよい。一方、大学の研究者達の関心事は「細部」である。専門誌に発表される100編の論文のうち95編は、誰かがやった研究の細部を変更して、”新しい”と称する結果を導いたものである。

言い過ぎの感はあるがあながち間違えとは言えない。ぼくの周辺にも似たような学会はいくらでもあります。

白川氏はモーレツ天才助教授だったかも知れませんが、ぼくなど天才でもなく、助教授ーいまなら准教授ーでもありません。でも雑用はかなりたくさん降ってきます。

麻酔と研究だけしていたらこんな楽な事はないといつも考えています。

少しでも時分の境遇に疑問をもっている大学教員は読むべし。

しかしこれって結局何が言いたいのかな。教授にならないと意味が無いという発想もいただけません。

理工系大学っていいますけど医科系もすごいぞ。

昨日も〆切りのある報告書を5つも書きました。

結局家には帰ることができず、家内が昼間遊びに来て4時間だけぶらぶらしました。

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最後は疲れて三条大橋の下で二人で無言で30分くらい座り込む始末。

幸せなのか不幸なのかよく解りません。

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