借りたDVDをみて、仕事をして、昼寝してという生活でした。
麻酔看護が麻酔の手伝いをことにぼくは徹頭徹尾反対というわけではありません。同じ意味で歯科医が麻酔をするのにも徹頭徹尾反対だというわけではないのです。ただ制度を作るとなるとな…
関心しました。まあぼくらは研究を絶対視してしまうことはあまりないわけですが-研究室を出ると人が死んだり生まれていたりする-
さて
“心が動けば医療も動く!? -医師と患者の治療選択-” (山下武志)
読みました。
Evidence-based medicineがすくなくとも
evidence/patient preference-患者の価値観/clinical expertise-医療側の技倆
の三つの要素で構成されていて患者の価値観、医療側の技倆は重要な要素ではあるのだがなかなか科学的な解析にかかりにくいので従来は”医療は科学でなくアートだとか”訳がわかったようなわからないような話お茶を濁されてきたのだが、リアルな医療ではここら辺はないがしろにするわけには行かないし”evidence”自体より重要な役割をはたしているということを述べたのが本書です。
著者の専門分野である心房細動の治療を例にとって説明しているのですがこれはあまりピントくるような具体例の提示とはなっていません。しかしこれは本書の価値をおとしめるものでは全くありません。
医学知識やevidenceなどは日々更新されていっていますが、患者の価値観や医者の技術などについての考察はほとんど古くなっていきません。医学部ではコロコロ変わるevidence部分を教えるのでなく優先すべきはこういった内容であるべきですが、実際そうなっていません。
医療問題にもいわゆる”バカの壁”があるのだということを本書は述べているのです。
全身麻酔に硬膜外カテーテルの留置を行うかどうかの判断などこの本で扱われる問題の好例となると思います。麻酔版の例を入れたバージョンも可能ですね。
残念なのは値段が高いことです。新書版で 1000円以下でもよいと思うのですが、内容が専門的なものを含むため一般書として流通するわけにはいかないのでしょう。しょうがないです。数年したら新書版でだしてみたらどうでしょう。内容的には10年後でも通用すると思います。
“戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)” (梶井 厚志)
も一緒読んだらよいと思います。
も読んだ。
一般的に、麻酔科の医者は患者さんの前には帽子をかぶりマスクをつけて手術着で登場することがほとんどで廊下で患者さんと出会っても患者さんから自分の麻酔をした医者がぼくであると思われることは少ないわけです。ぼくらにしても患者さんの普段の姿を見るわけでないので自分が麻酔をした患者さんとすれ違ったと認識することも少ないと言うことがあります。
今いる職場では麻酔直前に患者さんと家族に会い術前状態や麻酔法を確認するという儀式をしていますので私服の患者さんと話しぼくもまたマスクや帽子をつけていない状態で患者さんに対して、手術後もリカバーで結構しつこく患者さんを診察しますので顔をお互いに覚えてしまうと言うことがよくあります。
今日紹介するのは、特に大学病院などでは患者が自分の担当の医者の名前を覚えていないという頻度が驚くほど高いと言うことを報告する論文です。
75%の患者は自分の担当医の名前を言うことができず、残りの患者も40%は名前を間違って記憶しているという報告です。
Patients who were African American, had an educational level below that of a high school graduate, were older, and were unmarried were less likely to identify their inpatient physician.
というような傾向があるそうです。
論文は
Ability of Hospitalized Patients to Identify Their In-Hospital Physicians
Arch Intern Med. 2009;169(2):199-201
顔を覚えていても名前まではなかなか難しいしいとおもいますけど、入院したら担当医の名前くらいは覚えるか普通は。
昨日の日曜日同級生とすき焼き会を市内某所で開きました。
すき焼き喰って立ち上がったところ立ちくらみで目の前がちかちか。一分ほどで元に戻りました。
Obama大統領ー正確にはこの時点ではPresident-elect-の
”American Recovery and Reinvestment Plan”演説見ました。
ぼくでも結構英語は聞き取れました。YouTubeにはこのplanの解説のビデオも有ってこっちのほうはすごく解りやすいです。ほとんど聞き取れました。iPodに入れて電車内で見ています。
NEJMにも
Modern Health Care for All Americans
Volume 359:1537-1541
と題したObama氏の論文?も掲載されています。
Our medical training institutions are the finest in the world, but we need to ensure that doctors have ready access to the best information on medical advances throughout their careers. The best source of information on the value of a drug or a new technology is not the company that produces and markets it, but rather a careful and independent evaluation of patient outcomes. I will develop an independent national institute to work with the medical community to evaluate and disseminate information on the comparative effectiveness of drugs, devices, treatments, and procedures.
ここら辺の行はとてもすばらしいのですが具体的にどう実現していくのでしょうか。
成功すれば世界中にあっというまに広がっていくのだと思います。”電子カルテ”とかPublic Health 2.0とか
研修とくに初期の研修もいろんな形があっていいと思うのだが一年とか二年とかそういったことの議論が強調されるのは困ったものですね。一応ーというと失礼ですがー受験戦争を勝ち抜いてきた頭脳を持った金か銀かはしりませんが卵なのですから何とかならんものですかね。
しかし脳外科の手術の後には瞳孔くらいは観察してくださいよ。
子供の持っていた
iPodに入れました。
あまりに正統派すぎてまた歌がうますぎて聞いていて何だなーという気もちらっとしますが、これはいいな。
こんど合唱コンクールの課題曲をつくるそうです。
最近ダーウィンづいているので
も読んでみました。
医者が読む本ではないですね。患者が読んでも役には立ちそうも無いのですが役立たないものが無用というわけでもないし。