五山の送り火でした。

ここ8年は毎年職場のベランダから如意ヶ嶽の送り火は鑑賞してきたのですが今年は果たせませんでした。

考えると実は残りの生涯で送り火の鑑賞をすることはもうないのではないかという考えに捕らわれています。それはそれで仕方ないことかもしれません。

昔といっても15年以上も前「銀閣寺の交差点」の直ぐそばのアパートに住んでいたとき屋上から送り火鑑賞をするのが年中行事になっていました。銀閣寺まで歩いて10分程度の距離ですから体感的には火の粉が降りかかるのではという位の臨場感あふれる鑑賞でした。五山の送り火が全て見渡せるという特典も付いていました。

子供達は覚えていないと思いますが家内とは折りに触れてこの時の体験を語り合います。

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“Mou”を導入してみた

さてMarkdown editor “Mou”を導入してみました。

Mou icon

現時点ではβ版ですがすごく快調です。

「冥土めぐり」を読んだ

雑誌「文藝春秋」の9月号を買って今回の芥川賞を受賞した鹿島田真希さんの「冥土めぐり」を読みました。

まるで自分の事が書かれているかのような体験をしました。小説を読んでそのような気持ちになったのは最近では自分としてはごく希なことで読んでよかったと思いました。

「受賞のことば」の中の

そして,「理不尽」とか「不条理」というものは,不幸をもたらすばかりでなく,幸運ももたらすものだということをいい加減学習すべきだと自分に言いたい。

というフレーズが残りました。

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一月中旬から毎週木曜日から週末にかけて寒波に襲われ近畿北部でも大量の積雪を見ましたが,京都市の平場ではまとまった積雪はありませんでした。
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でも,昨日からの寒波で市内も真っ白になりました。
この程度の積雪だとほんと風情があってよいですね。

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冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。

とか

雪のおもしろう降りたりし朝、人のがり言ふべき事ありて、文をやるとて、雪のこと何とも言はざりし返事に、「この雪いかゞ見ると一筆のたまはせぬほどの、ひがひがしからん人の仰せらるゝ事、聞き入るべきかは。返す返す口をしき御心なり」と言ひたりしこそ、をかしかりしか。
今は亡き人なれば、かばかりのことも忘れがたし。

などと書き付けた人達が文字通り目の当たりにした雪景色です。
ただの雪景色なのですがそう思って眺めるとまったく異なった印象を受けます。

京都で麻酔の研修をすればー別に麻酔で無くともいいですけどーこんな景色を見ることができます。

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今書店で売られている雑誌「文藝春秋」に今回の芥川賞の受賞作が二つとも掲載されています。買って読みました。おもしろかったです。好き嫌いはありますがぼくはどんな小説を読んでもつまらないと思うことはあまりありません。

またこの号に掲載されている「日本の自殺」という1975年に発表された論文がおもしろいです。

実は社会って全然進歩していないと感じます。
「現代」は,つねに同じ現代の問題を抱えているだけなのだということがよく解ります。

麻酔科学会の関西支部では「マンスリー」という名前の症例検討会を四ヶ月に一回くらいの頻度で開催しています。
今日も出かけてきました。大阪市の「北」が開催地になることが多いので帰宅の途中と言うこともありほぼ毎回参加することにしています。
各病院から症例報告が持ち寄られるのです。
常連のうるさ型の先生方の追及は結構厳しくそのコメントを聞き,壇上で立ち往生している先生を見ているだけでなかなか楽しめます。普通の学会ではスルーされる場面でも妙につっかっかって来る先生がいてすんなりといきません。後ろの方ではお互いに顔を見合わせてささやき合っていたりする人達もいてこのやりとりもこの会の楽しみの一つです。今日は阪大の萩平さんがぼくの隣にいて適宜コメントをしてくれるので普段より楽しめました。症例も「レア」なものが多いです。今日も少なくともぼくは見たこともない症例が提示されて勉強になりました。
もっと多くの先生が参加すればよいと思います。ストリーミングすれば番組になると思いますが症例報告それもかなり生々しい報告なので無理だと思いますが録画だけはしておけばよいのにね。

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当直です。シャワーを浴びてOS-1を1L一気飲みしたら冷えてきました。

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芥川賞が昨日発表になり何かと話題となっています。
受賞者の一人円城塔さんは東大の博士課程を出た後各種ポスドクを経て作家になったのだそうです。知りませんでした。
伊藤計劃さんといつも混同してどうして無くなった人が芥川賞をなどとアホなことを考えてしまいました。

円城さんが日本物理学会誌の「”ポスドク”問題」というシリーズに投稿した「ポスドクからポストポスドクへ」という文章をネットで拾ってよむことができるとネットで知り早速読んでみました。

建設的な意見とは思いませんがおもしろいです。作家は建設的な意見をだす必要はないと思います。(”専門は法螺吹き” とはこのエッセイの最後にご自身で書かれていることです)

円城さんはポスドクをやめたときにお母さんから「お前が研究者をやめてくれて心底ほっとした」と言われたのだそうです。
ぼくも家内から「一刻も早く研究をやめて医者として人間としてまっとうな道を歩む」ように何度も勧告されています。顔を見るたびに言われるのでそうするのが正しい道であるかのように思えるときもあります。
ぼくらのポストも常勤とはいえ一応の期限は付いています。5年でお終いのはずがいつの間にか延長になっていたりはしますが…
しかし,この世界の習わしでいつ何時「君もういらんわ」といわれて放り出されるかもしれません。その意味でぼくらも少なくとも研究者としては「ポスドク」と同じ身分と言えるかもしれません。大学の臨床講座で教授にならずに定年まで勤めあげるということには相当の胆力が要求されますし実際には無理です。手に職があるので大学を出ても食べていくことは可能であるという救いはあります。
そもそも研究しない人が大学にいる理由もないのですがそれでも妙に大学が好きな人はいるのです。これはいまでも理解不能です。
こういうことを書くとますます出世しないのですが時々こういうことも書きたくなります。

もう一人の受賞者の田中さんのインタビューも全文が掲載されています(参照)。文壇って学者の世界と一緒でちょっと魑魅魍魎の住む所っぽいですよね。ちょっと怖い。

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PLoS Oneに“Brain Training Game Improves Executive Functions and Processing Speed in the Elderly: A Randomized Controlled Trial”というタイトルの論文が出ています。任天堂のDSソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の効果を検証した論文です。
いろんな見方があると思います。
各群n=14の検討で何か言えたのかと批判的にとらえる人もいるかもしれません。確かにこの程度の数では某学会の学芸会レベルの発表とかわるところがないとも言えます。
信じろといういう方が無理筋かもしれません。
論文の解釈には”Critical appraisal“が必須です。ある論文の結果を新聞や abstractだけよんでまに受けて次の日から臨床で試してみるというようなやり方はまともな医者がすることではありません。

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