昨日の当直は難なく切り抜けましたが終わったとたんに強烈な眠気に襲われ結局6時間も眠ることに。当直は何もなければアパートに移動したりする時間が省けてよく眠れます。当直室ですが朝起きたときにもう少し暖まっていると申し分ないのですがK大病院ではそれは無理です。
頼んでもいないのに毎週送ってくる-しかも全文がいつでもどこでもネットで読める-「医学界新聞」の第2967号に李啓充先生の「セラピューティック・タッチ」というタイトルのエッセイが載っていました。
セラピューティック・タッチ(therapeutic touch)つまり「手かざし療法」です。いろんな疾患に対する「臨床研究」が行われていると言うことです。
今回紹介されている論文は
Complementary medicine for fatigue and cortisol variability in breast cancer survivors : A randomized controlled trial
Cancer. 2012 Feb 1;118(3):777-87. doi: 10.1002/cncr.26345
乳癌患者の慢性疲労に対する「手かざし療法」の効果を調べたという論文です。
この論文の結果を解釈すると「手かざし療法」の疲労の軽減効果はどうもいわゆるプラセボ効果であるようです。
しかしアメリカではこの「手かざし療法」いまだに絶大な支持を集めているのだそうです。それじゃなければこんな臨床研究が実際に行われてこんな雑誌に載りませんよね。恐るべし。
日本で「手かざし」といえば「真光」ですね。「手かざし」の有効性を証明したら研究費くれるでしょうか?ー今調べたらFacebookにもページ開いていました。さすが。
「手」と言えばNew York Timesの記事
“Each Flick of a Digit Is a Job for All 5”
も合わせて読みたい記事です。
手の指の動きについての蘊蓄を得ることができます。あなたが医者ならこれくらい知っておくと医者らしく思ってもらえる局面があるかもね。
毎週水曜日に病院のデイ・サージャリー診療部で日帰り手術に対する麻酔についての学生実習を担当しています。毎回5−6人の学生さんと3時間近く過ごします。
外来棟の4回の北東の角にあるデイ・サージャリー診療部には6つの手術室があります。そのうちの3室は麻酔科が管理する手術・検査に使用して残りは各科の先生方の局麻手術に使用されています。麻酔科管理症例は年間1500例です。外来の手術室ですので基本的には17時で閉まります。
一方,病院の中央診療等にある手術部には手術室が16室あります。週に二回ほどそのうちの二部屋を眼科が占有しますが基本的にそれ以外は麻酔科管理の手術が行われています。心臓移植は今はやっていませんが肝臓,肺移植を含む手術も行われています。実質的に時間制限はありません。
これくらいの情報を与えておいてから学生さんに質問です。
それでは手術部の手術室では年間に麻酔科管理手術は何例くらい行われているのでしょうか?
いろんな答えが出て結構楽しめます。
フェルミ推定というのでしょうか。地頭力が露わになる質問です。
「あんた何にも考えていないだろう」という学生さんもいます。たぶん地頭力が無いわけでなくあまりにもバカな質問に対しての一種の抗議なのかもしれません。
麻酔科に勧誘するのがホントなのでしょうが物欲しそうに思われるのも心外なのでしていません。どの診療科に進んでも解かれていない問題は山積みだし,また問題が明確となっていない事もいくらでもあるので心配せずにエイやっと診療科を選ばれたらよいのではないかとお話ししています。ぼく自身結構簡単に麻酔科を選びましたが24年も続いています。
最後に記念撮影をしています。全員分溜まれば係りの人にお渡しします。
週末にNHKのETV8を録画したものを見ました。
「見狼記 ~幻想の獣王を探す」です。
絶滅したと思われているニホンオオカミを探し求めている人たちのルポです。なんでこんな番組作ろうと思ったのかすごく不思議な番組でした。ぼくはオオカミはまだ「いる」と思いました。あれは野生化した犬じゃないぜ。オオカミとイヌって頭蓋骨を比較すると判別ができるそうです。
さて久々に「今日のtweet」です。
データの無いlab. meetingってつらいんですよね,たぶん。幸いアメリカにいたときは全然困りませんでした。negative dataをどうどうと示して納得してもらえるようになったら一人前かも。
では。
某論文ネタで新聞に載るかどうかが焦点となっています。結構どきどきしています。
よく考えたらアメリカにいく前にすること満載でOmni Focusに予定を書き込んで一つずつ片づけて行くしかありません。
今朝あるtweetを見かけました。
引用すると
医学部→研修→ちょっと臨床→大学院4年→博士→病院助教→研究留学2~3年→帰国して講師→箔付けの准教授→ちょっと大きい病院の部長or開業という道をたどる人に研究を語ってほしくないよ
というわけで,これってぼくのことでしょうか?
でも,ぼくは
医学部卒業→4年臨床→大学院4年→博士→臨床診療科助手(今なら助教か)3.5年→研究留学2.5年→某研究所主任研究員1.5年→市中病院勤務1.5年→大学講師6.5年
で准教授にすらなっていないです。
”研究を語るな”といわれてもな~。研究について語りまくっていますよぼくなんて。
@yk_ky氏は何が不満なのでしょうか?
ぼくらのようなキャリアの人が,目障りとか耳障りなのでしょうか?
果たして,どういう人が研究について語ってよい人なのでしょうか?
業績のあがっている人ーこれはある程度計量できるー, 研究に”真摯に”取り組んでいる人ーこれは外からは解らないーは研究について語ってもOKなのでしょうか。
どんなキャリアの人でも,研究業績が多かろうが少なかろうが誰でも自由に研究について語る権利はあるだろうと思います。
朝から,結構むかつきました。
Tweetもう一つ
ぴしっと決まっていて脱帽。
Macの新OS Lionが昨日やっとリリースされました。
早速Macbook Airにインストールして使っています。速度の低下もなく快調に動いています。このOSはiMacのような大画面をもつ機種よりMBAの様な小振りの機種で便利な機能が満載されていると思います。
常用しているアプリケーションはすべて問題なく作動しているように思えます。Endnoteにも問題はみいだせず,MS.Wordなども少なくともいままで問題は出てきていません。
現在のところの最大の”問題点”はEvernote関連のこのトラブルです。早晩fixされると思いますので気にしていません。
New York Timesに
First-Place Sweep by American Girls at First Google Science Fair
というタイトルの記事がでていました。
google主催した Google Science Fairの受賞者の女の子達の紹介です。
GRAND PRIを獲得した女の子の研究テーマはAMPK and Cisplatin Resistance。
なかなか気合いの入った研究なのですが,普通の院生の研究レベルと比較してどうなのでしょうか。少なくともこの研究は京都大学の学位の基準を超えていると思います。
高校生が一夏にまとめた研究とすればやはりすばらしいと言うべきなのかもしれません。
今日のtweet。
さすが@medtoolzさんいいこと言いますね。
ナイーブないい人が運営している「安全管理室」って全然迫力無いし結局軽視されちゃいますよね。
某mail書くのに2時間もかかってしまいましたよ。すごく気を遣う作業で結構疲れた。
某総説も95%まで完成。土曜日の日当直24時間のうち何時間使えるかで決まるないつ完成するかが。