公平感など微塵もないのだが

On 2010/9/9 木曜日, in Thus Spoke Dr. Hypoxia, by bodyhacker

台風一過で昨晩、今朝はかなり涼しかったのですが日が高くなると結局逆戻りしてしまいましたね。彼岸まであと二週間ほどこれが続くのでしょうか。

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少し前に買っておいた

競争と公平感―市場経済の本当のメリット
を読了しました。
かなり頻回に新聞の書評欄などでも取り上げられた本です。

例えば読売新聞では”「市場嫌い」はなぜ?”において

本書は、現在の日本が直面している、さまざまな経済問題に対し、経済学における最新の成果を用いて答えようとする書物である。説明は分かりやすく、裏づけとなるデータや理論の信頼性も高い。経済学の先端知識と思考方法を身につけたいと思う人にとって、最良の手引書といえよう。

と評されています。

確かに解りやすいという印象はあります。

第三章は「III 働きやすさを考える」は、

・競争と公平感は私たちの働く環境にどのような影響を与えているか?

・働きやすい環境を作るポイントとは何か?

が語られます。
しかしここで示唆される解決法は医療業界とりわけ医者の世界では有効な解決法とはならないような気がしました。

労働時間についてもそもそも医者の働き方に製造ラインで働く労働者と同じ規則で規定するのは無理があるし、昼間のうちinternetに興じていても夜回診に付き合えばそのまでは超過勤務となるような素地は多いです。時間の遅い方は強調されても早い時間の出勤はその人の趣味ということにされます。どの診療科でも基本的には同じ給与体系で働いているなどとても働き手にとって”公平”に設計されていないと思います。

正社員と非正規社員の収入格差についても医者の世界では巷と真逆です。麻酔科医は、どんな働き方をしても非常勤医師として働くことが、常勤医師として働くより数倍効率的で、そのモードで働いている麻酔科医は、労働時間が長くて愚痴をいう人はいても文句は言いいません。でも明示的にサービス残業を強いる病院がたまにあってそれはそれで驚きです。

それでも大学で働き続けるのはなぜなのだろうかと考えるのだが多分ハッキリとは自分でも説明できないのです。
公平感など微塵もない職場なのだがな…何でかな〜

競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)

ちょっと前に投稿していた症例報告は少し直せばよいだけらしい。まあ当然かな。かなり教訓的な症例だしな。

やれやれ、などと言っている場合でなく今月は次から次へと片付けていかないとな。

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